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JOURNEY COOKING

台北駐在員お墨付き 美食天国台湾で、より日本人好みの美味なもの / Taipei

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冬に台湾を訪れたら是非食べたい旬の食材、菱角と鳳梨釈迦

2019年1月中旬、駐在員家族として台北に暮らす友人を訪ね、市内をあちこち案内してもらいました。食に関しても、ガイドブックにもよく載っている有名店から、現地日本人駐在員に人気のお店、そして、ローカル色の強いお店まで、幅広いラインナップで連れて行ってもらい大満足!
美食都市台北に偽りなし!友人ご推薦、ガイドブック等にはあまり記載されていないマイナーなものを含め、日本人の舌にもよく合う美味な品々をご紹介します。

 

地元民にも大人気なローカルグルメ店

阿宗麵線 & 天天利美食坊

まずは西門にある超人気の2店で朝昼兼用のブランチに食べた、とろみスープと極細麺が美味な「阿宗麵線」と、滷肉飯が有名な「天天利美食坊」。

先に頂いたのは阿宗麵線。1つをシェアすると食べにくそう〜ということで、友人と二人、それぞれ小(55元)を1つずつ注文しました。
阿宗麵線は、前回、2012年に台北を旅した際にも訪れていて、その時の滞在記では、娘が麵をすすっている様子を載せていますが、豚モツの旨味たっぷりなとろんとしたお出汁と極細麺の組み合わせが、体に沁み入る感じで最高に美味しく、また食べれて幸せでした♡ 

前回の台北旅行記はこちら

 

麵を食べ終わってすぐ、徒歩2〜3分程の距離の天天利へ移動し、お次はB級グルメの代表格、ルーローハン「滷肉飯加蛋」を1つオーダー(小:35元)。1個を二人で分けて頂くこともあり、店舗内でなく、テイクアウトにしてもらい、店の前のベンチに腰掛けて頂きました。

中に滷肉飯が入っているとは思えないBOXの柄!笑

友人曰く、ここの滷肉飯は脂身よりもお肉の割合が多めで、八角風味が強くなく、日本人の舌にも合うと思う〜とのこと。私は八角が特段苦手という訳ではないのですが、確かに食べやすくて、しっかりめの甘辛味があと引きますね。
そして、こちらの滷肉飯は煮卵でなく、半熟目玉焼きをトッピングの有無に選べるのですが、今回、卵有りの方が断然美味しいという結論に。これまで友人は卵無しで食べることが多かったそうですが、私が一緒だったので卵を付けたところ、甘辛肉に半熟卵の黄身が絡んで絶妙な味わいになることや、卵を崩して食べる前と後で味の変化も楽しめて、より飽きなく美味しく食べれられる!と感じたらしく、これからは卵有りで注文するわ!と言ってました。
ということで、こちらで滷肉飯を食べる際は、目玉焼きをお忘れなく「滷肉飯 加煎蛋」でオーダー下さいね。

雙連高記水餃店 / 三五水餃

続いては水餃子のお店。雙連市場を冷やかした後、ランチに入った「雙連高記水餃店」「三五水餃」です。
こちらのお店は隣り合う2軒の水餃子店が、昼は三五水餃、夕方からは雙連高記水餃店が、互いの店舗を借りるというか、共有するという形で営業しているんだそう。私たちが入ったのはお昼時なので、三五水餃の餃子を頂いたことになりますね。ちょうどランチの時間帯で賑わっていましたが、少し待つと中に入れました。

左上:韭黄水餃。右上:好みの小鉢料理を取ることもできる。
左下:店先でせっせと包まれる出来立て餃子。右下:2店舗を行き来する店員さん

狭めの細長い店内で、ローカル度が良い感じ。どちらのお店も看板メニューは黄ニラ水餃子の「韭黄水餃」だそうで、勿論それを頂きました。もっちもちで食べ応えのある皮に、匂い控えめで上品な感じの黄ニラ餡がすごく美味しい!1皿に入った10個がつるりと胃の中に消えていきました。粉の風味も感じられて、皮が美味しいのは、やっぱり本場だな〜と思います。

八方雲集

続いても餃子のお店で、台湾全土で展開している人気餃子チェーン店「八方雲集」。
こちらは帰国日の夜、時間があまり無く、ささっと食べれるお店なら〜ということで、連れて行ってもらいました。

注文したのは、焼き餃子「招牌鍋貼」と水餃子「招牌水餃」。焼き餃子が看板メニューらしいのでそちらを中心に水餃子もいくつか。どちらの餃子もカレーやキムチ、海老、コーン入りなど味のバリエーションがあります。焼き餃子も水餃子も1個単位(5元〜)でオーダーできるなんて親切!

左:焼き餃子と蘿蔔絲餅。右:水餃子(カレー・コーン・海老入り等)。下:シンプルな麺の古早味湯麵

王道の万人受けする味の餃子が1個5元〜ということは、円換算で20円前後だと思うと、最強なコスパで驚きです!しかも、店内持ち込み自由だそうで、写真の緑缶、台湾生ビールは斜向かいのスーパー、そして、焼き餃子横の蘿蔔絲餅(千切大根入り揚餅)は向かいの屋台で、それぞれ別購入したものを、こちらのお店に持ち込んで頂きました(全店舗で持ち込み可かどうかが、ちょっと不明なのですが・・)。
日中からちょこちょこ食べていたので、もともとあまりお腹が減っていなかったというのもありますが、八方雲集で注文した額は全部で500円しない位、ビア(これが一番高い)と蘿蔔絲餅を入れても1000円程(友人・夫・私の3人分で)。実にお値打ち!!
大衆的な台湾ローカル食の人気店は、安くて美味しいのが基本で、故に人気なんだと思いますが、レベルが高い。そのことを実感できるお店だな〜と思います。

 

部屋呑みおつまみにぴったり!屋台&テイクアウト可能なグルメ

ここからは、屋台や市場で買ったり、レストランでテイクアウト出来る美味なもの、店内や屋台前で食べることも出来ますが、持ち帰って、部屋で呑みながら食べるのに好都合なグルメをご紹介。
台湾の料理店では、持ち帰りの可能なお店がとても多いようで、事前に友人へ「部屋で自炊したいから、おつまみにちょうどいいもの教えて〜」と、連絡していたので、酒呑み私たち夫婦が好きそうなものを色々と考えてくれたようです。

蘿蔔絲餅

上記、八方雲集からの流れで、お店に持ち込みした、私個人的にイチオシの千切大根入り揚餅「蘿蔔絲餅」。
友人が「これ美味しいから、是非とも食べてもらいたいわ〜」っと言って、お店に持ち込みしてくれたのですが、これにはびっくり!今まで食べたことのない組み合わせの美味しさに「うわ〜〜っ!」となって、私の中では今回の旅行で食べた中で、最も印象に残った食べ物の1つです。

屋台のメニューを見ると、「紅豆」「葱油」「猪肉餡」「韮」辺りは、漢字から出てくる物が大体予想できますが、「蘿蔔」という漢字は想像もつきません。何やこれ?となって、グーグル翻訳に入れてみたら「大根」、「絲」は「シルク」と出ました。なるほど、千切り大根の揚げ餅ってことですね〜(蘿蔔絲餅の読みはLuóbo sī bǐng)。
ガイドブック等でも、葱油餅や胡椒餅はよく目にしますが、蘿蔔絲餅は見たことないので、友人から教わらなければ、理解不能な漢字名の蘿蔔絲餅を注文することは、一生なかったでしょう。存在を知れて良かったです!

友人曰く、どこだかの大学の近くに、この蘿蔔絲餅の有名店があって、本当はそれを食べてもらいたかったのだけど、その辺の屋台のものでも十分美味しいよ〜とのことでした。
彼女のJK娘達は定番の葱油餅の方がお気に入りなんだそうで、もしかすると蘿蔔絲餅は、大人受けする味なのかもですが、千切り大根の塩気と食感が揚げ餅になんともマッチしていて、日本で似たようなものを食べたことがないので、表現が下手すぎるのですが、これはおすすめ、太鼓判押します!次回訪台する機会があれば、絶対また食べますね。

菱角 

続いても、存在を知れて良かった〜シリーズ第2弾、雙連市場の屋台で友人が購入してくれた「菱角」(Língjiǎo)。

菱角は、池や沼に生息する水草の菱の実だそうで、バッファローの角みたいなコウモリのような?何とも見慣れない形をしているので、知らないとこれまた一生口にすることはなかったでしょう。
屋台で売られていたものは、焼いてあるのか?蒸してあるのか?煎ってあるのか?不明なのですが、既に加熱されているので、黒い殻を剥いてそのまま頂きます。その1つを口に放り込むと、「えっ?!なにこれ。これめっちゃ美味しいー!!」と、またまた驚き。同じく1個食べた友人が「えっ?!なにこれ。あったかくない〜〜!!」と、慌てていましたが、私的には、冷めていても十分に美味しかったですね。彼女曰く、あったかい方がもっと美味しいのだとか。
味の方は、栗のようなナッツのような、私の大好物、茹で落花生にかなり似た味と食感で、あとで調べてみたら、蒸した落花生と一緒に売られてることが多いらしく、自分で撮った写真にもしっかり写っていましたね〜。

秋〜冬が旬のようで、いつでも食べれるものじゃないみたいですが、屋台で見かけることがあれば、栗やナッツ好きの人には是非食べてもらいたいです。1袋(20個前後入り)が100元だったと思います。部屋呑みのつまみにもってこいです。

富霸王豬腳極品

豚足有名店の「富霸王豬腳極品」は、3種の看板豚足メニュー<霸王腿扣(豚の太もも)・霸王腿節(豚足の関節部分)・霸王腿蹄(豚足の蹄の部分)>があるらしいのですが、一番人気の腿扣(豚の太もも)は、なんと開店30分で売り切れる程の超人気だそうで。。私が伺ったのは15時ごろだったので、買えたのは形からして、蹄の部分だったと思います。

阿城鵝肉

そして、上述、豚足の富霸王豬腳極品からもほど近い、ガチョウ肉のお店「阿城鵝肉」の燻製ガチョウ肉が、これまた絶品!

こちらのガチョウ肉は、塩味と燻製味を選べるようになっていて、友人が断然スモークがおすすめとのことで、勿論そちらをチョイス。
ガチョウって合鴨ともまた違う?そう考えてみると、食べたことないかも〜と思いながら、現地の宿泊先で頂いたのですが、これまた衝撃的な美味しさ!濃厚で旨みが強く、噛みごたえのあるジューシーな肉に強めの燻製香が効いていて、これぞビアのための逸品?!めちゃめちゃ美味しかったのです。ソースが添付されてましたが、付けなくて充分だと思います。
今回は購入しなかったのですが、友人曰く、このスモークガチョウの肉汁を加えて炊いただか、肉汁がかかってるだかのご飯もまた人気メニューなんだそうですよ。

頼んだのは、メニュー左端欄下の一人份(200元)

上記2店舗とも、普通にお店で頂けるのですが、今回はどちらも持ち帰りで注文しました。

お酒のつまみにぴったりだった豚足と燻製ガチョウ肉、2品を載せた自炊滞在記はこちら

 

小腹スイーツ

お酒好きなので、甘いものはちょっと関心が低くて、いつも後回しになってしまいがちなのですが、そこは台湾。食べておくべき甘味がたくさんありそうです。今回は市場巡りの合間に、通りががかったお店で、小腹を満たしました。

不老客家伝統麻糬

行天宮駅近くにある、ピーナッツ粉がまぶさったお餅の超人気屋台「不老客家伝統麻糬」。
たまたま通りがかり、友人が、「あ、ここのお餅美味しくて、今、そんなに並んでないから1つ食べてみよ!」と言い、5分ほど並んで購入しました。

上:屋台、回転は早いと思います。下:その後、また通りかかると、ご覧の行列に

中身の餡を胡麻や小豆、ココナッツなど、5種類の中から選べるようなのですが、今回は外側にまぶってあるのと同じ花生(ピーナッツ)で。1つ10元です。

お餅が柔らかくて美味しい〜〜♡ 見た目はわらび餅のような透明感ある感じなのだけど、プルンという弾力さではなくて柔らかいという、やみつき系の食感。お味の方も甘さ控えめでピーナッツの香ばしさが立っていて、とても好みの味でした。
お行儀悪く、その場でかぶりついたので、口元から上着部分まで粉まみれ。。。そこのところだけちょっと要注意ですが、コスパの良さにまたまた感心した1品です。

COMEBUY

私は飲んだことないのですが、ゴンチャなどタピオカが入った台湾TEA専門店が日本では大人気ですよね。我が家のJK娘も、好きでよく並んで購入しているようです。
本家台湾で、友人が案内してくれたドリンクチェーンは「COMEBUY」。

ミルクティーから柑橘味系の紅茶まで幅広いラインナップのようですが、友人の一押しはパッションフルーツティーの「百香搖果樂」(bǎi xiāng yáo guǒ lè)。50元(Lサイズ)・少糖(砂糖少なめ)・去冰(氷無し)。

こちら「百香搖果樂」は、パッションフルーツの甘酸っぱさが効いて、さっぱりフルーティーな味わいで、喉を潤すのにぴったり!一口飲んだだけで、「あ〜〜おいしーっ!」と、言葉が漏れました。
紅茶の中には、パッションフルーツジェリー(果肉・種)・タピオカ・ナタデココの3種が入っていて、食べ応えもしっかり。かなりお腹膨れます。Lサイズを二人で半分こしましたが、それでも満腹になりました。一人で飲むなら絶対にMサイズがいいと思います。

幸福堂

他にもう一店、今回は飲む機会がなかったのですが、黒糖で煮たタピオカの入ったミルクティーが有名なドリンクスタンド「幸福堂」もおすすめなんだそう。

右;幸福堂の店先では、タピオカを黒糖で煮ている様子が見れるのが特徴

ネットでこの2店の情報を調べていたところ、COMEBUYも幸福堂も、今春〜夏にかけて日本に上陸すると言う記述を見つけました。日本でも台湾発スイーツ系ドリンク競争が、一層激しくなりそうですね〜。

 

鍋ダイニング

普段から鍋好きな私たち夫婦、台北を訪れたら食べたいものの筆頭はやっぱり火鍋!
ということで、リクエストに応えてもらい、友人夫妻が予約してくれ、訪れた2軒がこちらになります。

無老鍋

台湾に数ある火鍋レストランでも、日本人駐在員に人気のお店が、こちらの「無老鍋」だそうです。
火鍋レストランの中では高級店の部類なので、味も確かでお店も綺麗、ハズレがないのだとか。

こちらには3泊目の夕飯に、友人夫妻と私たち夫婦の4人で出かけたのですが、正直、おしゃべりに夢中だったのと、調子よくビールをあけていたのとで、美味しかったー!という記憶しかなく。。。
紅白2種のスープの見た目は、体に良さげな薬膳系のスパイスがたっぷりですが、見た目とは裏腹に、食べやすくまろやかなお味でした。食材も日本では見かけない変わったものもあり、友人が色々と説明してくれたような気がしますが、イマイチ覚えておらず、あまり気にして頂かなかった。。。ことを、今頃になって、だいぶ残念に思っています。

それより何より一番驚いたのは、店員さんと友人夫妻がベラベラと中国語で会話していたこと!!
丸2年の滞在で、こんなにも話せるようになるんや〜と、ただただ格好良くほんと尊敬。私にはお鍋よりも、そっちのインパクトの方が強すぎました。笑

圍爐

酸菜白肉火鍋という、酸菜(白菜の酢漬け)を使った台湾鍋の人気店「圍爐」。
ここには帰国日のランチに連れて行ってもらいました。こちらも高級な店構えです。

上記の無老鍋もそうだったのですが、タレのコーナーがあって、醤油・酢・ごま油などの調味料系から、葱や唐辛子・大蒜・胡麻・パクチーなどの薬味、そして腐乳のような中華圏独特の食材もあり、好みのものを選んでタレを自作するのですが、店員さん曰く、全部入れが正解?おすすめなんだそう。

中央に煙突のような筒がついた金属製のお鍋に具材を入れ、しゃぶしゃぶの要領でお肉に火を通して頂きます。私たちはラムと豚を注文しました。

お味の方はと言いますと、白菜のお漬物がたっぷり入っているので、さっぱり系の澄んだ味でスープもとても上品。もともと酸味好きの私は、酸っぱさは全く気にならず、むしろ、連日の暴飲暴食?でお疲れ気味の胃に染み渡る美味しさで、とっても気に入り、モリモリ食べてしまいました。

 

まとめ

今回の3泊4日の台北旅行、実質丸々3日間、現地で過ごした割には、食事の回数自体はそれほど多い訳じゃない気もしますが、なにぶん、美味しい物がありすぎて、盛り沢山な内容になりました。

特に魅力的なのは、やっぱりお値段。プチプライスでレベルの高いものが食べられるので、高校生や大学生にも、台湾人気が高いのが頷けます。今秋行く予定の修学旅行で、訪問先に台湾を選んだJK娘にも、おすすめ出来るお店がたくさん。今回の情報を共有しようと思います。

何はともあれ、ここまで外れなく美味しいものだけを頂くことが出来たのも、さすが在住者。私の好みを理解してお店を厳選し、案内してくれた友人のおかげです。ホントに感謝感謝。
この記事を書きながら、今すぐにでも、また台湾を訪れたくなりました。

台北自炊旅行記はこちら

台湾のおみやげについてはこちら

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