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天空の寺院 カンボジアの秘境世界遺産「プリア・ヴィヒア」 ベンメリア&コーケー&プリアヴィヒア日帰りツアー(後編) / Cambodia

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天空の寺院の名にふさわしいプリアヴィヒアの第三塔門

70代、シニアの母と旅するカンボジア。シェムリアップから遠方の遺跡を巡る1日オプショナルツアーの午後は、タイとの国境にある山の上に建てられた世界遺産、天空の寺院と呼ばれる「プリア・ヴィヒア」へ。

午前中に回ったベンメリア&コーケー遺跡の記事はこちら

 

山麓の集落から山頂へ

ランチを食べたコーケー遺跡、プラサット・トムを出発し、約1時間半の中距離ドライブを経て、タイとの国境にまたがるダンレック山の麓に到着したのが14時頃。ちょうどお昼寝タイムに重なり、長い車中も苦になりませんでした。 

山麓の集落から山頂の駐車場までは、地元の四駆の車に乗り換えての移動になります。
メンバー5人ずつ2台の車に分乗。四駆1台に、ドライバー席含めて4席しかないため、誰かは荷台に乗ることになるのですが、荷台と言っても、自衛隊の車?のように、ちゃんと屋根も座席も備わっているので、なんなら荷台の方が、テンション上がって良いくらい!

もう一台の同行メンバーが乗った四駆。皆さん5人とも、やはり荷台に乗ってました!

ということで、私たちの車も、母を含めて皆、荷台に乗り込み出発。アトラクションに乗った気分で爽快!アドベンチャー感たっぷりです。

山頂へのアクセス道は、9割がた舗装されている

山頂の駐車場までは約6キロ。あっという間に到着するのかと思いきや、上り道だからか?10〜15分くらいはかかったでしょうか。道路はずっと舗装されていましたが、最後の最後だけ、特に急勾配になり、確かにこれは四駆じゃないと登れないと思われる、ガタガタの未整備道でした。

プリアヴィヒアの駐車場に建つ門

 

プリア・ヴィヒア遺跡 Preah Vihear 

プリア・ヴィヒアは9世紀末、ヤショーヴァルマン1世によって創建された後、11世紀前半にスールヤヴァルマン1世によって大幅改修された、タイとの国境にあるダンレック山地の北斜面を利用して造られたヒンドゥー教の山岳寺院です。
2008年7月、カンボジアではアンコール遺跡群に続く二つ目の世界遺産として登録されましたが、長年、タイとその領有権が争われてきました。ただ、近年(ここ5〜6年)は、領有権問題は落ち着いており、多くの一般見学者が訪れる人気の世界遺産となっています。

プリアヴィヘアの案内看板。向かって左が北で第五塔門

駐車場から第五塔門へ続く土手道には、寺院全体像の看板が掲げられていました。
大まかな構成は、5つの塔門が北から南へ一直線上に配置されていて、その距離約800m、第五塔門から山頂の第一塔門までの標高差は約100mあります。

第五塔門の手前からは、タイとの国境が見渡せ、緑の向こうにある建物はタイ側(タイ軍?)の施設なのだそう。

左側の鉄塔や、右側の赤いマークのある建物はタイの施設。肉眼でも見える

 

第五塔門

さて、いよいよプリアヴィヒア遺跡の見学開始。
第五塔門への階段には、大きなナーガ(蛇神)の欄干が備わり、大規模寺院の風格が漂います。

入口の横側から見たナーガの欄干。堂々とした佇まい

ナーガの欄干を抜けて階段を上ります。

階段を上りきったところにあるのが、第五塔門です。

東側から見た第五塔門

この第五塔門は、2000リエル紙幣の図柄にも採用されているとのこと。シェムリアップでは米ドル札がそのまま使えるので、滞在中、カンボジア紙幣を手にする機会はほぼなく、実際にその図柄を目にすることはなかったのですが。
修復作業中なのか?足場が組まれていて、ちょっと残念でした。。。

南側から見た第五塔門

続く、第四塔門を目指し、ひたすら真っ直ぐ南へ伸びる参道を歩きます。第五塔門から第四塔門への参道が一番長く、さんさんと照りつける太陽を避ける術なく、ただただ暑い!

第五塔門から第四塔門の間の参道

 

第四塔門

300m弱の長い参道を進み、ようやく第四塔門への階段に到着。

第四塔門手前の階段

第五から第二塔門まで、各塔門の手前には、このように階段が設けられていて、徐々に山頂に向かって上っていることを実感します。

第四塔門は、コンパクトながらも、なかなかフォトジェックな佇まい。

北西側から見た第四塔門

そして、門をくぐり、南側へ。

南側から見た塔門の破風(屋根の妻側の端の部分)に彫られた乳海攪拌のレリーフは、見どころの一つ。

南側から見た第四塔門

有名な乳海攪拌のレリーフ

乳海攪拌のレリーフ下の楣(まぐさ)部分には、横たわるヴィシヌ神のへそからハスの花が生え、その花の上でブラフマー神が瞑想するレリーフも確認できます。

わかりにくいですが、乳海攪拌レリーフの下の部分に彫られているのが、ブラフマー神の瞑想レリーフ

一通り説明を聞いて、再び南下し、第三塔門を目指します。
「南下」と書くと、下っているように思えるけど、上りなので、何だか変な表現の気もしますが。
第四と第三塔門の間は150m程なので、第三塔門に上る階段は、望遠レンズで容易に捉えられる距離です。

奥に見える階段が第三塔門への階段

第三塔門側から見た第四塔門

 

第三塔門

第三塔門へ続く急階段を上りきると、一気に山頂に近づいてきます。

第三塔門へ続く階段

第三塔門、山頂はもうすぐそこ

塔門をくぐります。第三塔門はなかなか大がかりで、立派な造りです。

第三塔門の小窓からの風景

ぐるりと囲まれた第三塔門内

そして、第三塔門を抜けると、ナーガ(蛇神)の欄干がある広場的な空間となっていて、その先に構える遺跡が第二塔門になります。

ナーガの欄干(手前の階段の両端)のある広場。奥は第二塔門

これぞ、天空の寺院!天空の舞台!
千年も前に山のてっぺんに作られた遺跡を目前にすると、なんとも神聖な気持ちになります。

そして、振り返ってみる第三塔門も堂々とした佇まいで、とってもフォトジェニック!

南側から見た第三塔門

 

第二塔門と第一塔門(中央祠堂)

第二塔門から第一塔門へは、高低差はほぼなく、一気に進みます。

北側から見た第二塔門

第二塔門は塀に囲まれ、閉塞的な感じがまた良いですね。

そして、第二塔門を抜けると。。。

ついに第一塔門である中央祠堂に到着。

中央祠堂の周りをぐるりと回廊が取り囲み、雰囲気があってとても素敵です。

そして、この回廊の中を南へまっすぐ進み、第一塔門を抜けると。。。

広々とした空間の山頂に到着です。
ここを突っ切ると、この日一番のご褒美景色が待っていました。

プリアヴィヒアの山頂

 

山頂からの絶景

私を含め、メンバー皆さん、断崖絶壁の崖すれすれまで一目散!!笑

絶壁の先端には、簡易なロープがてれんと張られているだけで、足元の岩場も凸凹が激しいので、そろそろと慎重に歩きます。一番人気はやはり、断崖の一番せり出たポイント。代わる代わるに立って記念撮影。

タイとの国境は山の北側にあるので、断崖絶壁の南側に見えるのは、広大なカンボジアの大地。果てしなく続く一面の緑と空を見渡すことが出来、本当に気持ちの良い見事な眺め。遥々やって来た甲斐がありました。

逆光が激しいのですが。。。動画も撮ってみました。

一方、山頂の絶壁側から見た中央祠堂は、このようになっています。

絶壁に圧倒されすぎで、肝心のメイン遺跡、中央祠堂のことはすっかり頭から抜けており、ほとんど写真を撮っておらず、ちょっぴり後悔。。

それはさておき、ここプリアヴィヒアは秘境度が高く、また、遺跡と大自然の融合により、多面的な魅力に溢れていて、本当におすすめ。やはり、断崖絶壁からの眺めがハイライトなので、お天気には恵まれたいところではありますが。

ご一緒したメンバーさん、一人旅の方は特に、マイナーな国にも積極的に行かれてるような旅慣れた方々揃いでしたが、皆さん口々に「ここは来て本当に正解だったわ!」とおっしゃっていました。
まだ私も訪れていない南アフリカ共和国や、南米のマチュピチュなどへも渡航歴のある、旅好きの母も興味深げに楽しんでいたので、海外旅行の初級者から上級者まで満足することの出来る場所だと思います。

さて、下山は行きの上りとは別ルート、西側に整備された広い山道を下りました。

西側のルートで下山

だらだらとした広いなだらかな下り道なので、楽ちんに歩けます。同行メンバーさんと、あれこれお喋りしながらのんびり下山。駐車場に着いたのは16時頃だったでしょうか。

駐車場に隣接する店舗の子供かな? ハンモックに揺られながら、バイバイと手を振ってくれました

またまた四駆の荷台に乗り込み、ツアーのバンが待っている山麓の集落、チケットポイントへ戻ります。そこで車を乗り換え、お手洗いを済ませて、シェムリアップに向けて出発です。

 

ツアー行程まとめ 

帰りの車中は、途中1度トイレ休憩があったような気もしますが、ほぼノンストップでシェムリアップに向けてひたすら走り続け、かなり長く感じました。
その間、撮り溜めた写真を整理してSNSに投稿したり、うとうとしたりで、4時間以上の長時間ドライブもそれなりに過ごせますが、日中、暑い中をたくさん歩き回り、少々疲れ気味だったのもあり、なかなか到着しないなあ〜と、時間を持て余したのを覚えています。

ようやくのシェムリアップ到着は20時を少し回ったくらい。
今回のツアーは夕飯のオプションが選べ、私たちは夕飯無しを選択していましたが、半分位のメンバーさんは夕飯をつけていたようでした。夕飯組がレストラン前で降り、「お疲れ様でした。さようなら〜。」とご挨拶。その後、それぞれの宿へ順に送ってもらい、ホテルに着いたのは20時半頃。
夕飯は、ホテルのレストランで軽く食べ、長い1日が終了しました。

ホテルのレストランでとった、この日の晩ごはん。代表的な?クメール料理をチョイス。勿論、ビアも!

シニアの母には、少しタフなツアーだったかな?と思いましたが、当の本人は元気なもので、翌朝はサンライズ鑑賞のため3時半に起床、その後も終日、アンコール遺跡巡りをこなしていました。体力ある高齢者で助かります。笑

今回参加したこちらのオプショナルツアーは、昼食とプリアヴィヒアでの四駆代金は込みで、ベンメリア($5)・コーケー($10)・プリアヴィヒア($10)の入場料、合計$25(一人あたり)を、当日のツアー開始時に、ガイドさんに現金で手渡しました。
四駆代金が別途のツアーもありますが、その場合は当日の参加者で割るのでしょうかね?ツアーの元値にもより、どちらが良いとは一概に言えませんが、込みのツアーの方が、明朗会計ではあると思います。ツアーのHPでは四駆代金($25)と記載されているので、私たちの参加したツアーは一人5ドル換算で、四駆代金を徴収しているのかな?と思いました(参加メンバー10名で2台の四駆が用意されていたので)。

また、ツアーHPを見ていると、現在、ベンメリア遺跡はアンコール遺跡群の共通パスポートでの入場となっているようで、私たちが訪れた2019年11月とは若干、料金体系が変わってるようでした。

プリアヴィヒアの入場チケット。その他のチケットはなぜか?もらえず。。

お天気にも恵まれ、大満足だった遠方の遺跡巡りツアー。
正直、アンコールワット遺跡群は、1日・2日観光し続けていると、どれも同じに見えてきてしまうのですが、この日廻った遺跡全て、本当にガラッと違う様相で全く飽きがこず、最後まで感動続きで楽しむことが出来ました。

世界一人気の観光地?とも言われるアンコールワットを訪れた際は、是非とも1日長く滞在し、コーケー・プリアヴィヒアなど、遠方の秘境遺跡にも足を伸ばすと、奥行きのあるクメール文化や歴史を体感でき、旅の満足度が高まること間違いなしですよ。

前半のベンメリア・コーケー遺跡巡りの記事はこちら

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