暮らすように旅する自炊旅の食卓

JOURNEY COOKING

雙連朝市や濱江市場 ローカル市場巡りを楽しむ 台北・台湾 自炊旅行記1 ’19.1 / Taipei, Taiwan

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地元民で溢れ活気ある濱江市場

2019年明けてすぐの旅は台北へ、2年前から駐在している学生時代の友人ファミリーを訪ねる旅です。
ここ数年、旅の恒例となっている夫のマラソン大会と、友人の予定を組み合わせ、春節前の時期に訪れることに。
7年ぶり2度目の台湾。友人のおかげで在住者ならではのロコな情報を得ることができたのは勿論、久しぶりに会った彼女と異国の美食を味わいながら、大学生の頃のように、たっぷりおしゃべり出来たことが何より楽しく、海外に暮らす友を訪ねる旅もまたいいものだなあ〜と、いつもとは一味違う滞在を満喫しました。

旅程 2019年1月(5日間)

往路:成田ー台北(バニラエア)

宿泊:台北3泊 アパートメントホテル2泊(←今回はここの滞在記)ー友人宅1泊

復路:台北ー羽田(タイガーエアー)

疲労度MAXの往路程 

渡航したのは成人の日の3連休を含めた週末。金曜日の夜、20:55成田発ー0:10桃園着のLCCバニラエアです。成田のLCCターミナルを利用したのは初めてでしたが、3連休前ということもあり、なかなか混雑していました。

ワイヤレスイヤホンは手荷物に

チェックインして荷物を預け、ではではビアでも飲みながら軽く晩ごはん〜と思っていた矢先、航空会社からの呼び出しアナウンス。2つ預けたスーツケースの内の1つがひっかかったようで、ターミナル端っこの再検査荷物置き場へ行くようにとのこと。この時点では夫と私、どちらの荷物が要再検査なのかわからず、二人で向かいましたが、夫のものでした。
それにしても、呼び出されてる人が多数いるにも関わらず、再検査場の係員が2人しかいないなんて!待ち時間が長すぎでイライラ。。かく言う夫も、やっとこ番が来てスーツケースを開けたものの、ひっかかる原因物が何なのか、なかなか特定出来ず・・。係員を手間取らせた中の一人だったのですが。

エラーの正体はワイヤレスイヤホン!全ての航空会社が預け入れ不可なのかわかりませんが、とにかく荷物の再検査は時間が無駄すぎるので、小さいものだし、始めから手荷物にしておく方が無難です。
この一件で30分以上も時間をロスしたため、晩ごはんを食べてる場合か?と言う状況だったのですが、有料の機内食を食べるのもな〜と、空港のフードコートでビアと唐揚げをかっこんで搭乗口へ向かいました。

無事間に合いやれやれと思ったのも束の間、今度は搭乗前に「桃園空港上空にて濃霧発生の予報で、着陸できない場合は成田まで引き返します」と言うアナウンス。ええぇ〜〜!!そうは言っても、まあ何とかなるでしょと楽観的に捉えていました。
しかしながら機上で、幾度となくこのアナウンスが繰り返されたため、現地に近づくにつれ、「ほんとに引き返すわけ?」とさすがに不安に。案の定、飛行機は到着予定時間を過ぎてもなかなか着陸態勢に入らず、桃園空港上空でしばらく旋回していた気がします。

結果的に私たちの飛行機は、予定より15分ほど遅れただけで着陸できたのですが、上空で何機も着陸待機していたのか?もしくは、元々そのようなスケジュールだったのかはわかりませんが、飛行機の着陸時間が重なったのでしょう、入国審査があり得ないほど激混み!!一時間半かかって、ようやく入国できたと思ったら、お次は両替がこれまた長蛇の列。。泣

その後も、リムジンバス乗り場でも長時間待ち(深夜で本数が少ないため)、挙句、ようやく台北駅のバスステーションに着き、駅に直結しているはずのホテルを目指すのですが、夜中は駅へ向かう階段のあちこちで、シャッターが降りていて、目の前の幹線道路を渡った先にある駅まで辿り着けないではないですか!

利用した台北駅にある iTaipei Service Apartment

結局、200m位先に見えた大きな陸橋をスーツケースを担いで渡りました。台北駅に着いてからも、アパートメントホテル内への入り方が複雑であちこちうろうろし、最終的にホテルにチェックインし、部屋に着いたのは何と4時前。初っ端からクタクタです。。深夜到着便の欠点をことごとく味わう羽目になった往路なのでした。

どうやって現地通貨を手に入れるか?

この時の行動を振り返ってみると、入国審査に時間がかかったのは止むを得ないとはいえ、その次の両替にこだわったのが良くなかったですね。
両替が長蛇の列だったため、コンビニでバスに乗るために悠遊カード(スイカのような交通ICカード)を買おうとしたのですが、そこでクレジットカードが使えず、ということは、結局両替しなきゃバスに乗れないのか。。と思い込んでしまいました。
が、帰国後調べてみると、空港バス乗り場の自動券売機はクレジットカードで購入できるよう。私たちの場合は、ホテルに着ければ、両替は翌朝でもかまわなかったので、さっさとバス乗り場に行っていれば、所要時間を1〜2時間は短縮出来たでしょう。

もしくは、ATMキャッシングの列は両替ほどではなかったので、こちらを利用するのも手だったかなと。
実はまだ海外キャッシングを経験したことがなく、いつもはオンラインの両替サイトをあちこち比較し、出発前にレートの良いところで両替しておくのですが、この時は短期間の滞在だし友人もいるしと、空港で少額だけ替えればいいかと判断しました。ですが、深夜到着便の場合は、開いている両替所がかなり少ないため(この時は1店舗のみ)要注意です。

両替などに詳しい方のサイトを読んでいると、結論的には、キャッシングして即返済するのが、最もレートが良いようなので、海外キャッシングにもってこいの手数料の低いカードを、近いうちに作成しようと思っています。

 

台北の宿

今回の宿選びは、「現地に深夜到着」と「マラソンのスタート地点から徒歩圏内」の2点を考慮し、台北駅の上にそびえ建つアパートメントホテル、京站国際サービスアパートメント(京站國際酒店式公寓、iTaipei Service Apartment)を予約。
便利な立地ですが、台北駅が巨大なこともあり、施設内へのアクセスが慣れるまでややこしかったですね。ホテル予約サイトの口コミに、エントランスへの行き方を丁寧に書かれている方もいらっしゃるので、事前に参考されると良いと思います。

台北駅の上に、何棟もの高層住宅が広がり、その一部がアパートメントホテルとして利用されています

正直、台北3日間の旅程で自炊の必要性は全く無いのですが、何となくキッチン付きのアパートを予約してしまう私。

部屋には鍋とフライパンなどの簡単な調理道具と食器類は備わっており、他に足りないものがあれば、フロントで無料で借してもらえます。電子レンジは部屋には無く、フロント横の喫茶コーナーに備わっているレンジが使用できるようになっていました。

下左:キッチン横の扉の中に冷蔵庫や食器類。下右:引き出しには鍋・フライパン等

 

ローカル市場巡り

DAY1

宿に着くのが大幅に遅れ、寝たのは結局朝の5時半。友人に連絡し、ちょっと遅めの10時半に待ち合わせとなりました。
前回の台北旅行で、中正紀念堂や故宮博物院、台北101、九份、猫空など、台北の主な観光地は回っていたので、今回は地元の市場などを案内して〜と、予め友人にお願い済みです。

前回の台北旅行記はこちら

雙連市場

ということで、まず初めに連れて行ってもらったのは、大勢の地元客で賑わっている雙連朝市。
地下鉄雙連駅を出てすぐの立地は、観光客も立ち寄りやすく、気軽に市場の雰囲気を楽しめます。

市場では、野菜・果物・肉・魚にお惣菜、あらゆる食品が並んでいます。
さすが台湾、東南アジアの市場に比べると屋外でも衛生的。たまに、おお〜っ!となる、グロテスクな物も見かけますが、市場なんだから、そのくらいがちょうどいい!

右上:カエル?

野菜や果物は、日本であまり見かけない種類や、売り方に目がいきます。皮付きヤングコーンや、泥まみれの立派な蓮根、中国くわいや蕾菜など、そそられる野菜がたくさん。
珍しい訳じゃないけど、友人のおすすめは玉女というプチトマト。「トマト買うならこれがいいよ〜」って。

左上:皮付きヤングコーン、中上:立派な蓮根、中下:中国くわい、
右下:スティックブロッコリーやカリフラワーと並んで売られていた蕾菜

そういえば、友人がここで購入したヤングコーン、初めて瓶・缶詰状態ではない生のものを目にした私は、なるほど、こう言う形状なんや〜、とうもろこしをそのままヤングにした形!と、妙に印象に残りました。
そうしたら今年の6月、関東圏の産直で皮付きヤングコーンを発見!勿論、迷わず購入です。
調理法をネットで調べてみたところ、皮のまま魚焼きグリルで焼くだけでOKなんだそう。超簡単料理なのにものすごく美味しくて、これは気に入りました。特に内側のヒゲの部分が甘くて絶品なので、皮を剥いたら余さず頂きましょう!

自宅で食べた皮付きヤングコーン。ヒゲの部分がこれまた旨し!

こんな風に、旅先の小さな出会いと日常がリンクすることって、私をhappyな気分にさせてくれる瞬間ですね〜。この先も広い世界で見聞を広めたい欲が、むくむく湧いてきます。

話が逸れましたが、あとは、忘れちゃいけない!冬の市場(or 屋台)超絶おすすめの菱角。

ものすごく大雑把に言えば、屋台の焼き栗という感じなのですが、栗とも違って、私はこちら菱角の方が断然好み!!なぜなら、焼き栗は酒のつまみにはならないけど、こちらはアテにぴったりだから!

台湾グルメの記事でも紹介していますが、見た目はバッファローの角のようなコウモリのような、ちょっと強面の風貌ですが、これがすんごく美味しくて、味的には私の大好物、塩茹でした落花生にも似ており、ハマる旨さで気に入りました。栗やナッツなどが好きな人には、ぜひともお試し頂きたいです。

駐在員お墨付き、台湾グルメについてはこちら、

濱江市場

雙連市場にほど近い三五水餃で、モチモチつるんとした皮が秀逸な黄ニラ水餃子をランチに頂き、続いて案内してもらったのは、行天宮の北東に位置する濱江市場。

道路沿いに青果店などが連なっていますが、その一角にお肉屋や鮮魚店が集まっています。

左上:鮮魚店が軒を連ねる一角、右上:豪快に吊り下がる豚の塊、
左下:ハマグリ?、右下:牡蠣を買ったお店

せっかくなので、この日の自炊用食材を何かゲットしたいなあ〜と物色し、目に留まったのが牡蠣。1袋にたっぷり入っていて100元(約370円)。小ぶりだけれど、日本のスーパーで売られているパック入りの物は1パック300円程で、大粒とは言え、せいぜい10個前後しか入っていないので、なんとなくお買い得な気がしました。

しかし、ここで牡蠣を買うことが出来たのは、ちゃんと私用の保冷剤と保冷バックを持参してくれていた友人のおかげ!
土産の持ち帰り用に、保冷剤と保冷バックはスーツケースに入れてありましたが、買物時に持ち歩くという発想は、全くなく。。。何から何まで気の利く友で大助かりです。

友人のはからいで、心置きなく冷蔵品も買える!とわかり、続いて物色したのはからすみ。
からすみといえば、迪化街で買い求めるのが定番なのかな?とも思いますが、せっかく地元の市場に連れて来てもらったので、ここで買ってみるのもありかなあ〜と思って。

左上:購入したからすみ。1パック450元、左下:イカのすり身

1袋450元はお値段的にどうなんでしょう?
ググってみたところ、迪化街のからすみ有名店、永久號では500元〜となっているので、相場よりも高いという訳ではなさそうですかね。

他に友人が教えてくれたのが、花枝漿というイカのすり身。花枝がイカを指すようで、これを絞り出してお鍋に入れたり、揚げたりすると美味しいのだとか。
この時は買わなかったので、値段も確認せずでしたが、自宅用に買ってみれば良かった〜と後から思ったものの一つです。

濱江果菜市場

鮮魚店の一角から移動して、お次は屋内にある野菜と果物の卸売場、濱江果菜市場へ。
卸売なので飲食業などプロの人々御用達のようですが、一般客も普通に小売で買い物でき、友人もたまに来たりするのだそう。

いかにも卸売りという様相の場内

訪れた時間がお昼を過ぎていたので、店仕舞いのお店も多かったのですが(基本的には昼までの営業とのこと)、開いている店舗で晩ごはんの食材をまた少し買い足し。

左:買ったパクチー、1束10元。友人とはんぶんこ

こちらで私が買った物は、パクチー・地瓜葉というさつまいもの葉・金時草。友人に頼んで、地瓜葉も金時草も少量を量り売りで売ってもらったので、10〜20元位だったと思います。

一方のフルーツ店が並ぶゾーンは、箱入りのような贈答用の高級フルーツが主で、少量売りはやっていないお店が多いようでした。

場内の店舗は、高級フルーツを扱うお店が中心。外の店舗は小売している

濱江市場で生鮮食品を一通り買い終え、市場を後にしてからも、途中、中華食材店に寄ったり、友人おすすめのタピオカティーを飲みながら、まだまだ歩く歩く!

続いて案内してもらったのは、呑ん兵衛私たち夫婦が好きそうな、お惣菜を持ち帰りできるレストラン2軒。豚足で有名な「富霸王豬腳極品」と、ガチョウ肉のお店「阿城鵝肉」。

買った品物やお店のメニューなどについては、こちらに記載しています。

 

これら2軒のレストランに寄って、晩ごはんの食材調達は終了。台北駅まで、またも歩いて移動します。
時間が経つに連れ、さすがに少しずつ疲れが出てきたものの、友人と会ったのは2年振りだったため、とにかく話すことがありすぎて会話が止まらず。おしゃべりしながらの歩行だと、苦にならないもんですね〜。

ナビは友人にお任せだったので、正確ではないのですが、回った場所からの推測で、この日の歩いた経路はこんな感じだと思います。

民権西路駅で待ち合わせ、雙連朝市から市場巡りをスタートし、その後はちょこちょこ寄り道しながら南下して、最終的に宿のある台湾駅がゴールとなりました。
結局、この日の歩数は27791歩!!
場所ごとの移動距離だけで測ると9km弱と意外に短く、え?そんなもん?と思うのですが、それにしても、よく歩きましたね〜。
徒歩で巡ると街の位置関係や雰囲気も良くわかるので、旅先ではいつも歩きまくりの私ですが、今回は友人から、在住者ならではの情報も聞けるというおまけ付き!とても充実した街歩きでした。

 

台北でうちごはん

友人と翌日の予定を決め、18時ごろ台北駅で解散。部屋に戻り、晩酌の準備開始です。
この日入手した食材はこんな感じで、私の好みを知っている友人ご推薦のものが多数。

左上から時計回りに、燻製ガチョウ肉、豚足煮込み(霸王腿蹄)、プチトマト(玉女)、金時草、からすみ、牡蠣、菱角、パクチー、地瓜葉(サツマイモ葉)、
魯肉飯肉そぼろ缶、辣腐乳(唐辛子入り腐乳)

いつもの旅なら、「うーん、これどうだろう?、あっちと何が違うのかなあ?」と、迷いながら買い物をするけれど、今回は「こっちの方がいいと思うわ〜」と、即座に回答が聞けるので心強い。だけれどその反面、友人に任せっ切りで、自分の頭で考えることをしないので、記憶に残らないという大きな欠点はあるのですが。。

ということで、市場とレストランでお持ち帰りしたお惣菜で、うちごはん in Taipei!

dinner 2019.1.12
*前菜盛り合わせ:がちょう肉の燻製(阿城鵝肉)、玉女(台湾プチトマト)、菱角(ひしの実)、香菜&台湾バジル
*豚足(富霸王豬脚極品餐廳)
*牡蠣と青菜の炒め物:地瓜葉(さつまいもの葉)・金時草・茅乃舎だし・米酢・醤油
*赤ワイン&ビア(ホワイト系)

牡蠣は塩で優しく揉んで洗ってから、地瓜葉と金時草と共に炒めて、持参した茅乃舎だしと米酢と醤油を使って酢醤油炒めに。オイスターソースがあれば尚良かったのですが、流石にそこまで持参しておらず。豚足は夫にフロント横の電子レンジで温めて来てもらいました。

牡蠣以外はお惣菜や買った食材を盛り付けただけで、調理したというほどでもないですが、友人おすすめの品、全て私たち好みのビアに合うものばかりで本当に美味しい!
中でも燻製ガチョウ肉は、濃いめのスモーク香に加え、ジューシーで旨味たっぷり。めちゃくちゃ美味しかったので、次回台北を訪れた際は、再訪すること間違いないですね。
牡蠣の方は、自宅の食卓ならたいてい、「一人⚪︎個ずつね〜」となるのですが、この時は牡蠣だらけで食べたい放題!笑 小振りながら味が凝縮されており、台湾の牡蠣も美味しいと思います。地瓜葉も癖がなく、初めての食材を試せた点も良かったですね〜。

台湾だから外食すればいいものの、わざわざ自炊した甲斐あり、とっても満足!というか、自己満足!笑
友人さまさま、たった1日で、暮らすように旅する台湾を、濃密に体験出来ました。

翌日は、今回の旅、夫のメインイベント、スタンダード・チャータード・台北マラソンです。

台北自炊旅行記(後編)はこちら

台湾のおみやげについてはこちら

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