アズレージョ巡りと 大学生の祭典ケイマ・ダス・フィタス ポルト・ポルトガル自炊旅行記3 ‘19.5 / Porto, Portugal
旅前半のリスボンに滞在していた5日間は快晴で、日中の気温も高く、日差しが強すぎる日が続いたのですが、後半、ポルトに移動してからは雨模様。おまけにかなり寒く、気温は10度前後しかなかったと思います。
日本から持参したダウンベストなどで凌ぎましたが、あいにくのお天気に加え、疲れもあって、ポルトでは精力的に動けず、色々と心残りな部分もあるのですが、街の美しさはしっかり目に焼き付けてきました。
旅程 2019年5月(9日間) 往路:成田ーブリュッセル(ANA) ブリュッセルーリスボン(ブリュッセル航空) 宿泊:リスボン5泊ーポルト2泊(←今回はここの滞在記、前編) 都市間移動:Rede Expressos(高速バス) 復路 購入路線:ポルトーフランクフルト(ルフトハンザ航空) フランクフルトー羽田(ANA) →実際利用:ポルトーイスタンブールー成田(ターキッシュエアライン) |
リスボン自炊旅行記(前編)はこちら
リスボン自炊旅行記(後編)はこちら
リスボンーポルトの移動に快適な高速バス
DAY6
ポルトへの移動は Rede Expressos 社の高速バスを、出発前に日本でインターネット経由で購入しました。リスボンーポルト間は1日15便ほど出ており、所用時間は3時間15分〜3時間半ほどで、値段は一人€19でした。
この日は朝9時の便を予約していたため、Sete Rios 駅(地下鉄 Jardim Zoologico 駅)にある高速バスターミナルまで、普通に行けば、宿からの所要時間は40分程でしたが、念の為、7時過ぎには宿を出発。ナザレを訪れた帰りにこちらのバスターミナルを利用し、下見しておいたので、迷うことなくあっさり到着できましたが、もし、チケットを事前に買っていない場合は、バスターミナル自体はかなり混雑していたので、早めに着いておいた方が良さそうです。車内はwifiも飛んでいて快適。確か、途中に1度トイレ休憩がありました。
ポルトの宿
都市間移動を鉄道でなく、高速バスを利用したのは、予約した宿が高速バスターミナルから徒歩5分ほどに位置していたからです。
ポルトのアパートメント”Apartamento City Center” も Booking.comを利用しました。
室内は2階建てのメゾネットタイプで、1階は設備の整ったキッチンが備わったLDK(お手洗いも有り)、2階が寝室とバスルームになっていて、広々として清潔。市内中心部にも徒歩でアクセス可能で、お値段1泊7500円程。申し分のない宿でした。
少し早めにチェックインさせてもらう旨、オーナーから了承得ていたので、事前に知らされた暗証番号で室内に入ると、おばさんがまだお掃除中!お掃除が終わるまで20〜30分、リビングのソファで休ませてもらい、おばさんが出て行ったところで、私たちも行動開始。まずはランチへと、事前に決めていたビファーナの有名店、CONGAへ徒歩で向かいました。
ここでの食事が大正解!お手頃価格なのに、とっても美味しくて、結局、翌日もコンガで昼食をとることに。お薦めです!
コンガでの食事等についての記事はこちら
ポルトの大学生の祭典 Queima das Fitas do Porto
コンガの美味しい料理にお腹も心も満たされたところで街歩きスタート。ところが、この日は何かのイベントでもあるのか?道路に鉄柵が並べられ、交通規制が敷かれていて、スムーズに道を横断できません。
場所取りしている人たちに、何が行われるのか聞いてみたいところでしたが、語学力の無さ故、難しい。夫と「何があるんだろね〜。」と話しながら、ちょっとスマホで調べてみましたが分からずじまいでした。
その後、夫と別れて一人街散策に出かけたのですが、時間が経つに連れ、人の数がものすごいことになって街中大騒ぎの様相に。そんな中、何台ものオープンカーにギュウギュウに乗った学生たちと、その周りを歩いて行進する学生たちの長〜いパレードが始まりました。
見た目からして、パレードしているのはどうやら大学生。男女共、黒のスーツを着て、頭には黄色や緑・赤・青など色分けされた帽子とステッキ。各色ごとにまとまって行進しています。そういえば、ランチをとる前に見かけた、おチビちゃん達の列も同じような格好をしていて、この学生パレードを真似ていたのだなと合点がいきました。
帰国後、ネットで検索してみたところ “Queima das Fitas do Porto (リボンを焼く祭)” という、毎年、5月の1週目に行われるポルトとその近郊を含む大学生、何十万人規模の祭典だそうで、ポルトの街を挙げての大規模イベントの1つなんだそうです。
医学部は黄色、理学部は水色など、所属学部ごとに色分けされた帽子とステッキを身にまとい、卒業する学年はオープンカーに乗り込んで、その他の学年は徒歩でパレード。祭典自体は数日間に渡って催されるようですが、このパレードの行われる第1火曜日が最大の山場で、学生が市庁舎まで練り歩き、卒業生は市長から卒業の祝福を受けるのだそうです。
もともとお祭り目的で訪問していれば別ですが、たまたま訪れた日にこのお祭りがあったことは吉なのか凶なのか。。。
上記写真の状態なので、道路を横断できず、立ち寄ってみようと思っていた、世界で最も美しい書店と言われるレロ書店が、道路を渡ったすぐ先にあったのですが、辿り着けなかったのは、凶の部分でしたね〜。
美しいアズレージョの建物を巡る ポルト市内散策
そんな訳でこの日はクレリゴス教会周辺は、身動きが取れなかったので、その他のエリアを散策してみました。
サン・ベント駅
リスボンのアズレージョも美しかったのですが、ポルトの方が大通りや目に付く位置に、見応えのあるアズレージョを施した建物が多い気がします。サン・ベント駅もその一つ。
駅自体はこじんまりしていると思いますが、駅舎の中に1歩足を踏み入れると、天井が高く、大きな窓から光が降り注ぎ、開放感に溢れています。壁面いっぱいに彩られた繊細なブルーのアズレージョに加え、黄色く塗られた窓枠がアクセントとなり、忙しなく行き交う人々を除けば、格調ある美術館のような空間でした。
ちなみに、こちらの駅のお手洗いも有料でしたが(確か€0.5)、中心部なので市内観光の際には、利用しやすいと思います。
サント・イルデフォンソ教会
サン・ベント駅からほど近い、こちらのサント・イルデフォンソ教会も、正面部に施されたアズレージョが目を引きます。
アルマス礼拝堂
通り沿いの壁面のアズレージョが見事で印象的な、地下鉄 Bolhao 駅の側に建つアルマス礼拝堂。
宿からランチに行きがてら、通り(Rua de Fernandes Tomos)を歩いていて、突如、この建物が目前に現れ、思わず「うわ〜っ!」と、足を止めてパシリと1枚。
正面からの姿もとても美しいようなのですが、私はこの交差点を南下したため、正面を見ることなく通過してしまい、心残りとなっています。
カテドラル
ポルトきっての観光スポット、丘の上に建つカテドラルもまた、アズレージョが有名なスポットです。
1階回廊部の壁の所々にも、アズレージョが施されていましたが、圧巻はやはり外に面する回廊の2階部分でしょう。
この日はパレードがあったからか?観光客も少なく、ちょっと寂しい感じがしないでもなかったですが、本来、教会は静かに過ごすところなのだから、ちょうど良かったのかな〜。
リスボンで訪れたジェロニモス修道院が、ものすごい観光客で大賑わいだったので、なんとなくギャップを感じてしまいました。勿論、こちらのカテドラルと規模も大きさも全く違うので、比べるのも変なのですが。
ポルトの食材店
一通り街中を散策し、疲れてきたのでそろそろ宿へ戻ろうと、どこかへ寄って、晩ごはんの食材を買い足して帰ることに。
A Pérola do Bolhão
フォルモーザ通り(Rua Formosa) にある、こちらの可愛いらしい食材店 ”A Pérola do Bolhão” は、お土産などの調達にも向きそうな品揃えのお店でした。
小さい店内はそこそこ賑わっていましたが、チラッと物色したところ、この時私が買いたかった、生鮮食品などはあまり置いてなかったので、何も買うことなく店を出てきました。
ボリャオン市場
そして、次に向かったのがボリャオン市場。私が訪れた2019年5月は、ちょうど、市場の建て替え中で、すぐ近くに仮店舗が設けられて、営業していました。
訪れた時間が夕方の閉店間際だったこともあり、市場内は既に店じまいしているお店も多く、閑散としていましたが、臨時店舗とはいえ、そこそこ立派な建物だったので、建替が終わったら、何か別の施設として使われるのかもしれませんね〜。
時間帯的にガラガラで、何となく少量を気軽に買い物できる雰囲気じゃなかったので、ここボリャオン市場でも何も買わず、結局ポルトでも、またまたピンゴドーセ(スーパー)で、買い物を済ませました。
ポルトでうちごはん1 ムールの白ワイン蒸し
そして、この日のお買い上げはこんな感じ。
ムール貝が1キロ€1.98とセール中だったので、メイン料理にすることにして、同じく割引になっていたボイル海老も量り売りで少量購入(156gで €1.40)。ワインやビール、牛乳は夫が調達してくれていました。
ということで、ポルト1日目の晩ごはんは、ムール貝の白ワイン蒸し。
この日は買った半量500gのムール貝を使いましたが、二人でこの量はなかなかのボリューム!ワインしか入れてないのに、味見したら塩味がしっかり効いていて調味料不要でした。パンは蒸し汁に浸して頂き、山盛りのクレソンには、リスボンで食べ切れず、保冷バックに入れて持ち運んだ生ハムや白いんげん豆をトッピング。
ムール貝もそうですが、クレソンも1袋(150g)€1.49 と、旅先では、日本で買うよりお安く買える食材を、やっぱり手にとってしまいます。
翌日はこの旅の実質、最終日。食材を食べ切らなくては!
ポルト自炊旅行記(後編)はこちら