ポルトガル絶景の町 ナザレ&オビドスをバスで巡る リスボン日帰りトリップ / Nazaré & Óbidos, Portugal
リスボンに滞在したなら、是非とも訪れたい近郊の美しい町、ナザレとオビドス。
今回はこの2つの町を、バスを乗り継ぎ日帰りで回ってきたので各町の様子や情報を、美しい風景を中心にまとめてみました。
ナザレとオビドス、各町へのアクセス方法やバスの料金、現地の詳細情報についてはこちら。
カンポ・グランデ駅のリスボン発オビドス行きのバス乗り場
AM7:30 テージョ社のオビドス行きバス乗り場へ。駅からすぐなのですが、ちょっとわかりづらかったので、補足しておきますね。
地下鉄カンポ・グランデ駅を出ると、スタジアムがあります。
スタジアムを背にして階段を降りると、野外バスターミナルが見えるのですが、オビドス行きのバスは、そこからは出ていません。階段を降りた先に見える高架に沿った道路を渡って、頭上の高架をくぐった先の道路沿い、一番手前のバス停がオビドス行きのバス停になります。
停留所にはバスの時刻表(2019.5現在)が貼ってあるので、発車時間や行き先などの確認を。
バス停のベンチに腰掛けて地球の歩き方を読んでいたところ、「日本人の方ですか?」と、一人女子旅中のNさんに声をかけられ、バスの中でも会話が弾んで、あっという間にオビドス到着。
旅同行者の夫と一緒にいたら、きっと、声かけてもらえなかったと思いますが、この時は私も一人だったので、嬉しい出会いがありました。一人旅はほとんど経験ないのですが、思ってる以上に楽しいのかも〜と、なんだか興味が湧いてきました。
青と黄色がアクセントの城壁の町オビドス
AM9:00 8時発のバスに乗り、オビドス到着は9時。
バス停から階段を上り、右手にある城壁の入口(西門)をくぐります。朝9時だと観光客もまばらで、写真を撮るにも好都合でした。
地球の歩き方に、町を囲んでいる城壁の上を歩けると載っていたのですが、私が行った時には城壁に上る階段がどこも閉鎖されていました。一時的なクローズなのか?それとも、もう上れなくなってしまったのかわからないのですが、上れそうな階段を何箇所も探して彷徨ったので、残念でした。。
とはいえ、城壁に上れなくとも、こんなに素敵な風景を目にすることが出来ます。
オビドスの街自体はこじんまりしているので、1時間〜1時間半もあれば、写真を撮りながら町中をぐるっと巡ることが可能です。
リスボンのバス停で知り合ったNさんと一緒に町を回ったのですが、この後の行き先は別だったので、軽くお茶をして別れることに。連絡先も交換して、帰国後、一緒に撮った写真を送って頂きました。すごく良い思い出となっています。
カルダス・ダ・ライーニャへ
AM11:00 Nさんと別れ、ナザレへ向かうため、再びバス停へ戻ります。
まずは乗り継ぎ駅のカルダス・ダ・ライーニャ行きのバスに乗車。事前に時刻表を調べると、11時発だったのですが、バスは10分程遅れて到着しました。カルダス・ダ・ライーニャまでは15分程の距離です。
AM11:30 駅に到着後、ターミナルの窓口に並んでナザレ行きの切符を購入。何番線から何時に発車ですよと指示してくれます。
今回は時間が無くて寄れなかったのですが、ここカルダス・ダ・ライーニャには、キャベツや野菜&フルーツ型のお皿で有名なポルトガル屈指の窯元、蛙マークのボルダロ・ピニェイロ (Bordalo Pinheiro) の工場と併設のファクトリーショップがある町です。ボルダロ社の陶器はとっても可愛くて、撮影小物としても写真映えする食器がたくさんあります。
私はその昔、ヴィンテージ食器を買い集めていた時期があり、今も相当な数の器を持っているので、これ以上増やさないようにせねば〜と、一応気にはしているので、今回も立ち寄ることを端折ったのですが、ファクトリーショップでは割安に買える上、日本で手に入れづらい種類も豊富のようなので、やっぱり時間を割いて訪れれば良かった〜と、すごく心残りになっています。洋食器に興味のある方は、チェックしてみてはいかがでしょうか。
ナザレの市場にて
PM12:30 ナザレに到着。市場が大好きなので、まずは昼過ぎまで開いているという市場へ直行。
午前中の方が賑わっているとのことで、確かに店仕舞いを始めたブースもありましたが、ぐるりと物色するには問題なし。ただ、この日はとても暑かった上、保冷バッグも持参していなかったので、生鮮食品を買うのはさすがに厳しいかと諦めました。ですが、チーズ屋さんに並べられたケイジョ・フレスコ(フレッシュチーズ)が、残りわずかだったからか?なんだか美味しそうで、€1.20だしと、つい買ってしまいました。
ここで一人で食べるにはさすがに多すぎ〜と思いつつも、これを宿まで持ち帰るのはもっと無理だと思い、海岸のベンチに腰掛けて頂くことに。
写真ではそんなに大きく見えないかもしれませんが、ずっしり190g。しかも、スプーンなども持っておらず、齧りつくしかなかったのですが・・・
味的にはさっぱりしているけど、ミルキーさもしっかり感じられて、ほんのり塩味も効いており、予想以上にすごく美味しい!!EXオリーブ油をかけて黒胡椒を挽くか、もしくは蜂蜜など垂らして、ワイン片手に食べれば最高だな〜と思いつつ、めっちゃお腹いっぱいになりながらも、なんとか完食。やはり二人で分けて食べる位でちょうど良い量でした。どこかのレストランでランチでもしよ〜と思ってたのですが、おかげでランチ代と時間が浮きました。笑
ナザレの絶景ポイント その1 砂浜から
それにしても、この砂浜からの眺めといったら!
目の前には広い砂浜と真っ青な大西洋、そして、北側に切り立ちそびえる崖のコントラストが眩しすぎます。そこで一人座って、ケイジョ・フレスコをむしゃむしゃ頬張るなんて、なかなか乙な気分でしたね〜。
食後は、海岸沿いのレプブリカ通りをてくてく歩き、崖上のシティオ地区に上るケーブルカー乗り場を目指しました。
ケーブルカーは片道€1.50、私は片道利用だったのですが、その場で往復買うと多分€3せずに、€2.50とか€2.80位の金額だと思います。ちなみに、リスボンのViva Viagemカードは使用不可でした。乗車時間はほんの数分ですが、上りは歩きだとかなり大変。
ナザレの絶景ポイント その2 シティオ地区から
PM 1:30 崖の上のシティオ地区に到着し、駅の西側にある広場へ向かうと、ノッサ・セニョーラ・ダ・ナザレ教会が、でーんと姿を現します。
そして、広場から展望台になっている岩壁の方へ近づくと、思わず「うわ〜〜っ」と声が出てしまう程の絶景が眼下に広がります。
これこれ、この景色!!!
個人的に、ポルトガルに行ったら訪れるべきスポットの筆頭だと思います!!
ほんとうっとりする眺めで、何分でも何時間でもここでぼぉ〜っと景色を楽しんでいたかったのですが、15時過ぎのバスでリスボンに戻るつもりにしていたので、せっせと行動を開始。岩壁の西端、サン・ミゲル要塞に向かって歩き出しました。が、思ってた以上に距離があり(といっても1km位)、先端まで行くとなると帰路のバスに間に合わないと判断。灯台loverなので、目前にして訪れることが出来ず残念でしたが、途中で引き返しました。
帰り道はケーブルカーを利用せず、眺めを楽しみながら、徒歩でケーブルカー駅のすぐ脇から出ている石段で崖下のブライア地区へ戻りました。
ナザレの絶景ポイント その3 ペデルネイラ地区から
PM 2:30 バスの時刻を気にしつつ、あともう1箇所回りたいところがありました。町の東南の高台に位置する、ペデルネイラ地区のミゼリコルディア展望台です。地球の歩き方には、バスターミナルから展望台まで徒歩約20分と載っていたので、時間的に厳しいかな〜と思いながら、とりあえず、行けるところまで行ってみようと思い、高台に抜ける石畳の階段を上り始めました。この辺りに徒歩で訪れる観光客はほとんどいないのか?急に静か〜〜な雰囲気なのですが、特に治安が悪いという感じでもなかったです。
全く人気ないけど大丈夫かな〜と思ってた矢先、階段を上りきったところで、何やらものすごい人だかりが目に入りびっくり。多分、あちらの方々もなんでこんなとこからアジア人?と思ったでしょう。
そこには教会が建っており、様子からしてどうやらお葬式が執り行われていて、お見送りのために大勢の人々が集まっていたんだと思います。目立たないように、ささ〜〜っと人混みを通り抜け、更に上にある展望台を目指しましたが、やっぱりバスの時間が気になり、こちらも途中で断念。それでも、この絶景を見ることが出来ました。
PM 3:00 パチパチと何枚も撮影した後、再び、お葬式会場?の教会の脇をすり抜け、慌てて階段を下りてバス停まで向かいましたが、結果的には発車時刻の20分ほど前にバスターミナルに到着。これなら、ミゼリコルディア展望台まで行ってこれた?!と思いましたが、知らない場所だと迷うこと前提なので、早め早めの行動で良かったと思うようにしました。
この日は夫と別行動だったため、夕方ごろにはリスボンに戻っていたいなあと思い、早めの時間帯のバスにしたので、ナザレでの滞在時間は3時間弱と短く、駆け足であちこち回る羽目になったのですが、すごく素敵な町だったので、もっとのんびり過ごせたら良かったですね〜。ナザレはそこそこ大きく、見所も多い町なので、5〜6時間かそれ以上の滞在時間をみておくといいんじゃないでしょうか。
おまけ。
観光客が通らなさそうな路地に立っていた古い屋台?が、なんだか可愛くて思わずパチリ。夏のハイシーズンには、もしかしたら何かの販売に使われてるのかな〜なんて想像してみたりしてます。
(記事内の記載価格は訪れた2019年5月現在のものです)
ナザレとオビドス、各町へのアクセス方法やバスの料金、現地の詳細情報についてはこちら。
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