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ポルトガルの2つの奇抜な宮殿 ペーナ宮殿&レガレイラ宮殿 ユーラシア大陸最西端ロカ岬 シントラ日帰りツアー / Sintra, Lisbon

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ユーラシア大陸最西端の地、ロカ岬

リスボンから西へ約30km、その昔、王家の避暑地として利用されており、当時の宮殿などが残る世界遺産の町シントラには、リスボンからの日帰りツアーがたくさん出ています。電車とバスを使って自分で回ることも検討したのですが、見どころが点在しているため、ツアーを使う方が楽かな?と判断。これまでオプショナルツアーはVELTRAを利用することが多かったのですが、今回はGET YOUR GUIDEで予約しました。GYGは日本語ガイドが少ないのが難点ですが、ヨーロッパ方面のオプショナルツアーは特に、多数出ていて値段も手頃なものが多いです。

シントラ一帯での主な見どころは、
・シントラ(王宮・ムーア城跡・ペーナ宮殿・レガレイラ宮殿)
・カスカイス(海辺のリゾート地)
・ロカ岬(ユーラシア大陸最西端)
辺りでしょうか。

ペーナ宮殿を含むツアーは多いのですが、私はレガレイラ宮殿にも行ってみたかったので、2つの宮殿とロカ岬を訪れる少人数制ツアーに申し込みました。王宮とムーア城跡、ペーナ宮殿内には入場しなかったのが残念でしたが、意外に、カスカイスがとても雰囲気の良い海辺の町で、連れて行ってもらって良かったです。

 

まずはシントラ・ヴィラへ

AM8:15  宿泊していたアパートメント前でピックアップしてもらいました。
アンラッキーなことに、この日のツアーメンバーは、アメリカ人の夫婦と女子2人組で、私達以外は全員アメリカ人。ということで、非英語圏向けのスローな英語でなく終始スーパー早口な説明で、ガイドさんにもっとゆっくり話してとお願いすれば良かったんですが、なんとなく言い出せず、正直、理解度は半分かそれ以下で大変でした。。。

AM9:15  それはさておき、車は1時間ほどで最初の目的地、シントラヴィラに到着。王宮の中を見学する時間はなかったのですが、王宮前のレプブリカ広場周辺でしばし散策タイム。

王宮

カラフルな建物が映えるシントラの町。山の上に見えるのがムーアの城跡

ムーアの城跡アップ

20分程の自由時間を過ごした後、車で5分程の距離のレガレイラ宮殿に移動し、ツアー開始。

 

レガレイラ宮殿

AM10:00  宮殿というとベルサイユ宮殿のような華やかなイメージが浮かびがちですが、ここレガレイラは奇妙というか謎めいたというか、ちょっと不気味系な宮殿で、なかなかなインパクト。写真映えするスポットもたくさんあり、散策が楽しいところでした。

レガレイラ宮殿の入口

塀のような建物の中に階段があり、上に上れます

建物の上からの景色

今回はガイドさんがいたので、抜け道などを通って見どころをさくさくっと連れてってもらえましたが、敷地内は緑溢れているというか、鬱蒼とした感も相まって迷路のようなので、個人で訪れていたら迷ってしまって、かなり時間を費やしてしまいそうです。

こちらレガレイラ宮殿の目玉、最も有名どころは、この井戸のような地下に下りる螺旋階段と、それに続く洞窟でしょうか。

上:螺旋階段の入口、下左:螺旋階段を上から覗き込んだ図

迷宮?もしくは、中世の時代へタイムスリップしてしまいそうな螺旋階段を下りていくと・・・

螺旋階段の下から地上を見上げた様子

なんとも異次元な雰囲気が漂っていて、これまたフォトジェニック。そして階段を下りきったところからは洞窟になっており、その先には小さな滝が現れます。

左:洞窟を進むと、右:外へ通じる穴と滝が出現

滝壺には踏石が敷いてあって、それを渡ると地上へ続く橋に出られるようになっていました。

上:滝壺に敷いてある踏石、下:橋の上から踏石を見下ろした図

一見楽勝そうなのですが、よく見ると、この踏石の表面が水面にギリギリで、ちょっとでもコケッとなると、足元水浸し状態になりかねないので、渡ることを一瞬ためらいましたが、せっかくなので踏石コースを選択。ちなみに、ここを通りたくなければ、洞窟をもう少し進むと普通に外に出られる道もあるようでした(ツアーメンバーの一人はそちらに行ってました)。

レガレイラ宮殿

宮殿の中はサクッと見て回れる規模でこじんまりとしてますが、庭園を含めた敷地内はとても広く、木々の緑は濃くて鮮やか、マイナスイオンたっぷりな森林浴気分を味わえ、面白い仕掛けやフォトジェニックな所もたくさんあったので、予想通りここはオススメ!訪れて良かったです。

 

ユーラシア大陸最西端の地、ロカ岬 Cabo da Roca

AM11:30  レガレイラ宮殿を後にし、車に乗り込み30分ほどでユーラシア大陸最西端のロカ岬へ到着。日本は大陸続きではないけれど、極東の国からはるばるやって来た感と、灯台loverなのでテンション上がります!

断崖の先に広がる大西洋

岬にはポルトガルの詩人カモンイスが詠んだ詩の一説 “ONDE A TERRA SE ACABA E O MAR COMECA”(ここに地果て、海始まる)と刻まれた石碑が立っていて、撮影の順番待ちでプチ行列が出来てましたが、勿論私も並んで満足そうに記念撮影。

すごく見晴らしが良くて、あちこち散歩して回りたかったのですが、滞在時間がわずか20分程だったので諦め、観光案内所で最西端到達証明書を発行してもらいました。ツアーメンバーで証明書に興味があるのは私だけのようでしたが・・・。
証明書のデザインは2種あり、ロカ岬の写真 or 古地図柄から選べます。価格はどちらも同じで€14位だったと思います。そこそこいいお値段ですが、こういうのはついつい買ってしまう性分。カリグラフィー書体で名前と日付を記入してもらいご満悦でした。笑

上:右側が証明書で、私は地図柄をチョイス。左下:表紙。見開きでB3程の割と大きめサイズ
右下:裏面は9ヶ国語で証明書の訳が記載され、日本語もありました

ロカ岬は、巨大なユーラシア大陸果ての地ということで、なんだかロマンを感じますね〜。シントラの町から少し離れていますが、バスも巡回しているようなので、個人で回る場合も、是非とも訪れたいスポットかと思います。

 

海辺のリゾート地、カスカイスでランチ

PM12:30  ロカ岬を発ち、車で30分弱移動して、海辺の町カスカイスへ。さすが有名リゾート地なだけあり、華やかな雰囲気です。

ここでランチタイム、1時間半ほど自由時間になりました。平日でしたが町中はそこそこ賑わっていて、どこで食べたらいいのか迷いましたが、メイン通りから少し外れた方が良い店に当たる気がして、ちょっと脇の通りを入ったお店に入店。外のテラス席につきました。

ヴィーニョ・ベルデ(微発泡白ワイン)を1本と、パンやオリーブがついた前菜セット、本日のfishスープ、ミックスシーフードサラダを注文。前菜セットに付いていた魚のパテは蟹味噌やアンチョビなどが入ってるのか、濃厚で美味しくワインが進みます。
魚のスープは鱈が入ったトマト&ハーブ味のアラ汁風で滋味深いお味。シーフードサラダはツナをメインに、蛸・イカ・海老・貝・黒目豆・茹で卵と具沢山で見た目よりかなりボリューミー。中でも蛸は、夫が「あ、これ、おでんの蛸!」と言った通り、すごく柔らかく煮てあってインパクトありました。日本では、お造りなど冷製で食べる蛸は、ぷりん&クニュっとした弾力ある蛸が一般的ですが、長時間煮た柔らかい蛸をサラダに使っているのが目新しく、とっても美味に感じました。
これら全部でお会計は€39.90(ワインが€16で一番高い)、ポルトガルはチップはあまり必要なさげですが、チップ入れて€43をお支払い。ワインも料理も私たち好みのシンプルな味付けで美味しく、適当に入った割には、なかなか良いレストランで食事が取れました。

各自昼食をとった後、車に集合し、再びシントラに戻って、最終目的地のペーナ宮殿へ向かいます。

 

ペーナ宮殿

PM 2:30  ペーナ宮殿は山の頂上にあり、また、奇抜な配色で塗られているので、遠くからでもかなり目立ちます。

こちらはチケット売り場がいつも行列のようですが、ツアー参加者は専用の全く違う場所にあるチケット売り場にガイドさんが案内してくれます。チケット代は€7.50で、駐車場から宮殿入り口までの急な坂をバス利用する場合は、往復でプラス€3を入場チケットと同時に支払います。私はバスは購入せず、歩いて上りました。
500m程の坂道は若干キツイはきついですが、個人的にはバスに乗る程ではないかな〜と。加えて、バスを待つ時間も勿体無いです。というのも、私たち以外のツアーメンバーはバスを利用したので、宮殿入口でだいぶ待つ羽目になり、しかも、帰りはバスが来るまで時間がかかりそうだと、結局メンバー全員が歩いて坂を下ったので、帰路のバス代も考慮すると、余程疲れている時以外は、バス利用の必要はないと思います。

宮殿の入口。下から見上げた図

ペーナ宮殿は黄色の建物は16世紀、赤い部分は18世紀に造られたそうで、イスラム・ゴシック・ルネサンス・マヌエルなど、各様式がミックスされて建てられており、個人的になんとなく、趣味の悪さを感じない訳じゃないですが、それ故、興味深く貴重な宮殿なのでしょう。ガイドさんが色々説明してくれてましたが、前述した通り、ハイスピード英語だったので、雰囲気だけ理解出来たという感じです。笑

しかしここは人だらけ、訪れた時間が午後3時前後だったのもあり、人で溢れかえっていました。

この記事を書いていて気づいたのですが、私たちは宮殿の中を見学していませんでした・・・涙。
私が払った入場料と地球の歩き方に記載されている額が違ったので、ペーナ宮殿の公式ページで調べてみたら、parkチケットと、palace&parkチケットの2種類あり、ガイドさんに指示されて買ったチケットがparkのみだったので、宮殿内の見学は含まれてなかったようです。
参加したツアーがもとからペーナ宮殿内には入らないのか、それとも時間が押してたので、敷地内にだけ入るチケットを購入したのかが謎ですが、せっかく行ったのだし€14支払って、中も見てみたかったですね。。。というか、現地で観光している最中に気づかなかったのが、どうかと思いますが。
ちなみに、上記ペーナ宮殿のリンク先では、5%引きでチケット購入できるようになっていました。

それはさておき、敷地内だけでもそこそこ見所があったのも事実。山頂にあるため、シントラ一帯から大西洋までも見下ろせ、とても眺めが良いです。

シントラヴィレッジでは山の上にあったムーア城址が、ペーナ宮殿からは見下す位置に

1時間ほどペーナ宮殿で過ごし、ツアーは帰路リスボンへ。滞在先のアパート前で降ろしてもらったのは17時前でした。

 

まとめ

5月のリスボンは20時半頃まで明るいので、個人で回って、王宮やペーナ宮殿の中までしっかり観光したかったところですが、そうすると、各場所の移動やチケット購入に費やす時間も長くかかり、最終的に全て回りきれない事態も考えられるので、疲れることなく、効率よく回れたのはやはりツアーの利点でしょうか。

参考までに、今回私が利用したツアーはこちら、代金は一人€57、宮殿の入場料は別途で、ペーナ宮殿€7.50(宮殿内には入らず)、レガレイラ宮殿€8.00を現地で直接支払いました。宮殿の入場料が含まれていないとはいえ、訪問地の数から考えると内容&コスパの良いツアーだったと思います。

(文中の記載価格は、2019.5現在のものです)

シントラ地区を訪れた自炊旅行記はこちら

ポルトガルのおみやげの記事はこちら

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