サンタ・ジュスタのエレベーターなど 徒歩で巡る リスボン王道観光 フォトジェニックスポット / Lisbon, Portugal
起伏の激しい坂の街、リスボン。同じく坂の街として有名なサンフランシスコと同様、ケーブルカーが街の名物となっています。
この坂道が思った以上に、膝や足に負担になるということに気づいたのは、2日連続2万歩以上、街の散策をしてから。基本的に歩くのが好きなのと、近距離ならば、乗り物を待つ時間が勿体無いという発想だったのですが、年相応に体に気を配りながら、公共交通機関も有効に活用して観光すべきだな〜と実感したリスボン滞在になりました。
足の疲れが気になるとは言え、歩いて回れる範囲で、リスボンらしいフォトジェニックスポットにたくさん出会えます。ということで滞在4日目、徒歩で巡ったリスボン市内散策コースの詳細を記してみます。
エドゥアルト7世公園
この日は夫がエントリーしていたリスボン・エコ・マラソンの日で、朝一でまず、スタート地点、市内北部に位置するエドゥアルト7世公園へ向かいました。こちらは徒歩でなく、地下鉄を利用したのですが、とても眺めの良いフォトジェニックな公園でしたので、番外編としてご紹介。
絶景が望めるエドゥアルト7世公園についてはこちらにも
サンタ・ジュスタのエレベーター
マラソン大会は8時スタート。夫が駆け出して行ったのを見送って、私はまた地下鉄に乗って中心部へ戻り、真っ先に向かったのが、サンタ・ジュスタのエレベーター。エッフェル塔を建てた建築家の弟子が20世紀初頭に造ったという鉄塔で、内部にエレベーターが取り付けられていて、リスボンのランドマーク的存在になっています。
前日にリスボンカードでベレン地区を回っていたのですが、この日の朝10時まではリスボンカードが有効だったので(カードの有効期限は24時間)、無料で乗れる時間までにエレベーターを利用し、上部の展望台を訪れる計画です。
サンタ・ジュスタのエレベーターの詳細については、こちらの記事の終わりにも記載しています(目次からとべます)。
サンタ・ジュスタのエレベーターを利用するのは、ほとんどが観光客だと思うのですが、エレベーターは、リスボンの公共交通機関という位置付けのようで、一応、時刻表がありました。ですので、並んでいる人たちを、随時エレベーターで上げ下げしているのではないようで、行列になってしまうのだと思います(日中は10分に1回の運転間隔でした)。
私がエレベーターに到着したのは9時前後で、人はそんなに多くなかったのですが、15分ほど並びました。
エレベーター内部はマホガニー調の木材が使われたクラシカルな内装で、年代を感じることが出来、確かに一度は乗ってみる価値はあると思いますが、乗車時間は1分もなくあっという間なので、1時間以上並ぶのであれば、正直、わざわざ乗る必要はない気もします。
2階に到着すると全員降りて、展望台の料金を支払い(リスボンカードは無料ですが、viva viagem1日券の場合は別途€1.50)、螺旋階段を上って展望台へ。勿論、展望台へ上らず、連絡橋からバイロ・アルト地区方面へ抜けることもできます。
さすが、市内のど真ん中にある展望台だけあって、建物が間近に迫っていて、ミニチュア模型を眺めているようで楽しいです。
ここからの眺めは、リスボンの激しい坂、傾斜をよく見て取れますね。個人的には、テージョ川を入れた南東方向の構図がやっぱり好きかな〜。
リスボン市内をあちこち見て回る時間がない場合は、ここに来れば、手っ取り早く市内を見下ろす景色に出会えますね。地球の歩き方にも記載されていましたが、エレベーターが長蛇の列の場合は、カルモ教会の方から連絡橋を渡って、この展望台へアクセスし、下りのエレベーターを利用すると行列回避になると思います。
さて、ひとしきり眺望を堪能した後、一旦、部屋に戻ることにしました。というのも、リスボンに到着してからの2日間、連日、2万歩以上歩いていたのと、リスボン特有の坂道が、かなり足に負担なのか、普段、膝が痛むことなんてないのですが、朝からどうにも足&膝が痛くてたまらなかったのです。
足は辛かったのですが、せっかくなので、まだ歩いたことの無いところを通って帰ろうと思い、下りエレベーターには乗らずに、連絡橋を渡ってカルモ教会の方へ出ました。
すると、教会西側にある広場の側に、可愛らしいピンクの建物が続いており、ちょうどその傍にピンクのワーゲンが路駐していて、ラブリーな1枚を撮ることが出来、ちょっと嬉しい♡
やや足を引きづりながら部屋に戻り、真っ先に夫愛用のファイテンローションを足全体にたっぷり塗り込んで、メディキュットを履き、足を上げて休憩。撮った写真を整理したり、冷蔵庫のストック品で簡単にランチを済ませたりして、お昼過ぎまで2時間ほどのんびりしました。
バイロ・アルト地区 サン・ペドロ・デ・アルカンタラ展望台には柵が取り付けられていた!
さて、しばらく休むとファイテンのおかげか?、膝の痛みが少し治まった気がしたので、行動開始することに。快晴の日中、部屋で過ごしているなんて勿体なさ過ぎます。
まず向かったのは、レスタウラドーレス広場から坂を上ったところにある、サン・ペドロ・デ・アルカンタラ展望台。viva viagemカードにチャージしていなかったので、足が痛いけどグロリア線のケーブルカーは利用せず、やむなく徒歩で坂を上りました。
重い足を引きずりながら上ったというのに、展望台がイマイチで一気に疲れが・・・。
何が残念かって、柵が2重に取り付けられていて、写真が撮れないではありませんか!!
地球の歩き方に載っている写真を見ていると、手前の高い柵が写っていないので、この柵は新たに取り付けられたのだと思います。景色は確かに良いのですが、この手前の柵があるが為に視界が遮られてしまい、写真を撮るには全く不向きな展望台になっています。一部、柵のないところもあるのですが、限られたかなり狭いスペースでした。
ケーブルカー ビッカ線
気を取り直して、展望台の隣に位置するサン・ロケ教会からミゼルコルディア通りを南下し、リスボンらしい風景が撮れるというビッカ線のケーブルカー乗り場へ向かうことに。
サン・ロケ教会の南西側には、ブルーのアズレージョが美しい建物が並び、なかなかフォトジェニックな通りで、お気に入りの1枚が撮れました。
サン・ロケ教会から徒歩10分弱で、ケーブルカービッカ線の終点に到着。カラフルな建物の間、狭い坂道を上り下りするケーブルカーと、その奥に広がるテージョ川が、なるほど、「リスボンならではの風景」で、映画やポスターによく用いられるというのも納得。
バイシャ地区 勝利のアーチとコメルシオ広場
ビッカ線を撮影後は、東へ進んでバイシャ・シアード駅へ出て、歩行者天国のアウグスタ通りを南下します。
勝利のアーチを抜けると、リスボンの海の玄関口、コメルシオ広場。コの字型に3辺を黄色い建物、そして残る1辺を雄大なテージョ川に囲まれ、広場の大きさが際立ち、開放感に溢れています。
アルファマ地区 リスボン大聖堂とサン・ジョルジェ城
いよいよ足が辛くなってきたのですが、まだアルファマ地区の方へは一度も足を運んでいなかったので、もうちょっと頑張って歩いてみることに。
コメルシオ広場から更に東へ、今度はリスボン大聖堂(カテドラル)を目指します。
教会内はとても荘厳な雰囲気なのだけど、膝が痛くてそれどころではなく、入ってすぐさま長椅子に腰掛けさせてもらいました。これから観光を続けようか、それとも諦めて部屋に戻ろうか、スマホであれこれ検索しながら、30分ほど思案しつつ休憩させてもらいました。
それでもせっかくここまで来たので、サン・ジョルジェ城だけは観て帰ろうと決め、再び行動開始。
結論から言うと、サン・ジョルジェ城に行って本当に良かった!!足の痛みも吹っ飛ぶ絶景が広がっており、私が訪れたリスボンの展望台の中で、一番の景色を望むことが出来るところでした。
入場料が€10かかりますが、景色以外にも城壁へ上ったり、孔雀がいたり、楽しめる要素が盛りだくさんだったので、私個人的には、ここはリスボン観光で外せない、一押しスポットです!
サン・ジョルジェ城の詳細と、リスボン中心部(バイシャ・シアード)から、2台のエレベーターを使って、徒歩での楽ちんアクセス方法はこちら
まとめ
今回宿泊していたアパートメントのあるロシオ広場北東部から、時計と反対回りに、リスボンの観光スポットを徒歩で巡ってみました。グーグルマップで距離を調べてみると、下記の周遊ルートでは4.5kmと、距離的にはたいしたことなかったのですが、勾配差がある分、やはり足には堪える気がします。
結局この日も、上記ルート以外にもあちこち歩いたので、歩数は23355歩!
滞在2日目(オビドス&ナザレ観光)が23259歩、3日目(ベレン地区観光)20468歩と、3日連続2万歩超えると、坂道とか関係なく、そりゃ膝もガクガクで当然・・・なんでしょうね〜。
宿泊先が便利な場所にあったため、私は今回のリスボン滞在で、viva viagemカードを乗り放題券としては利用しなかったので、徒歩観光が主になったのですが、1日券を購入した場合は、市電やケーブルカーを上手く乗りこなし、足の負担を減らして、リスボン散策を楽しむことをオススメします。
徒歩で巡るリスボン観光の自炊旅行記はこちら
ポルトガルのおみやげの記事はこちら